茶の本

茶の本

岡倉 天心 and 村岡 博

土曜社 / 2017-02-24

累計読者数13
平均ハイライト数 5.8件/人
推定読了時間 約1時間12分
star総合評価 41/100
start序盤集中型

この本について

忙しさに押されて、部屋の散らかりや気持ちの余白のなさに気づいているのに、どう整えればいいのか分からないまま時間だけ過ぎていくことってありませんか。自分を変えるほどの大げさなことじゃないけれど、日常のどこかで視点を少しだけ変えたい。そのきっかけを探している人に「茶の本」は静かに効きます。 この本がやってくれるのは、まず「不完全なもの」に向けるまなざしを取り戻すこと。利休が完璧に掃かれた庭にあえて木の葉を散らした話が出てきますが、あの感覚が今の生活にもすっと入ってくるんです。完璧を追うほど疲れる日々の中で、あえて “余白のある状態” を良しとする考え方が少し楽にしてくれます。 もうひとつは、「部分より全体を見る」という姿勢です。部屋の色や道具の置き方にまで及ぶ茶道の考え方は、仕事の段取りや人間関係にも不思議とつながってきます。調和を乱す一点をなくす、という茶室の教えを読むと、目の前のタスクだけでなく全体の流れを整える感覚が現実味を持ってきます。 そして何より、この本は“美しさを大げさに語らない”ところが好きです。人生の不可解さの中で、できる範囲で整えていく。その姿勢が自分のペースで生きたい人にはしっくりくると思います。 日常の中に小さな美しさを見つけたいけれど、どうしたらいいか迷っている人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

日露戦役直後、1906年に出た文明論の名著。ボストン美術館の東洋部門を司る著者が英文で世に問うた三部作の最後をかざる。古典の風格と親しみやすさが同居する、美術史家・宮川寅雄の翻訳。
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