
人を動かすマーケティングの新戦略「行動デザイン」の教科書
博報堂行動デザイン研究所 and 國田 圭作
すばる舎 / 2016-08
この本について
仕事でも日常でも、「人に動いてほしいのに、なぜか動かない」という場面って多いですよね。正しいことを伝えているつもりなのに伝わらないとか、良い提案のはずなのに相手の反応がいまいちとか。自分でも理由がよく分からないままモヤモヤが残ることが多いです。 この本は、そんな“説明は通っているのに動かない”状況を、行動の側から捉え直すための考え方が詰まっています。読んでみて一番しっくりきたのは、人は「価格」より先に「コスト」を感じている、という視点でした。時間や手間、連れの顔色まで含めて、ちょっとでも面倒だと行動そのものが遠ざかってしまう。逆にこのコストを下げるだけで、驚くほどスッと動いてくれることもあるんです。また、「自分では気づいていない行動チャンス」を見つける話も印象的で、野菜を使いたいのに使いにくい、みたいな小さな不便のほうが人の行動を左右するという指摘は、仕事にも生活にもそのまま使えました。 僕自身、相手がなぜ動かないのかを「意識」ではなく実際の「行動」から見直すことで、無駄に悩む時間がだいぶ減りました。意思の問題ではなく、環境やコストの問題として扱うほうが、ずっと現実的なんですよね。 自分の提案が空回りしやすい人、マーケティングというより“人の行動そのもの”を理解したい人にはかなり刺さる本だと思います。
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