
レジリエンス入門 ──折れない心のつくり方 (ちくまプリマー新書)
内田和俊
この本について
仕事でも勉強でも、頑張っているはずなのにいつも「足りないところ」ばかりが目につくことってありませんか。周りの誰かの“うまくいっている一部分”だけを拾っては、自分を下に見積もってしまう。頭ではやめたいと思っていても、気づけば比較の癖が発動して、気分も行動も引っ張られてしまう。僕自身、このループからなかなか抜けられずにいました。 この本が面白いのは、そうした感情の扱い方を「無理に変えよう」としないところです。感情はコントロールできない前提で、まず思考と行動を少しずつ動かす。その積み重ねが性格の三要素に連動して、結果として心のしなやかさが戻ってくる、という考え方がすごく現実的なんですよね。失敗を減らすのではなく、「最善主義」によって失敗の意味づけを変える話も、肩の力が抜けました。完璧主義の良いところは残しつつ、行き詰まりだけを手放す感じです。 個人的に刺さったのは、一日の終わりに今日のポジティブな場面を五つ思い出すという習慣。大げさな目標ではなく、気分をごまかすわけでもなく、「思考の偏り」をゆっくりほぐす方法としてすごく実践的でした。比較の癖が強い人ほど、こういう地味なトレーニングの効果が出やすい気がします。 自分を責めがちな人、頑張っているのに心がすり減りがちな人に特に刺さる本だと思います。悩みの根っこが勝手に整理されていくような感覚がありました。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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