
ほんまにオレはアホやろか (講談社文庫)
水木しげる
この本について
最近、「自分だけ歩くペースがずれているんじゃないか」とか、「頑張っているのにうまくいかない自分が情けない」とか、そんな気分になる瞬間がやたら増えることがあります。周りはちゃんとやっているように見えるのに、自分は相変わらず迷子のまま、みたいな感じです。 水木しげるさんの『ほんまにオレはアホやろか』は、その感覚に少し風を通してくれる本でした。水木さんは、落第や挫折を何度も経験しているのに、どこかで「大地の神々が自分を生かしてくれる」と本能的に信じていて、そのおかげで人から見たら不真面目に見える生き方すら、自分にとっては真面目だったと言い切るんです。学校の成績や他人の評価に押しつぶされそうなとき、この視点の転換はかなり効きます。さらに、紙芝居でも貸本でも「何度もピンチに陥って、それでも続けた経験が、あとで支えになった」と語る部分は、努力というより“ねばる時間を持つ”ことの現実味を教えてくれます。そして、自然や南方での暮らしに触れながら、「急ぎすぎると苦しくなる」という話が出てくるのですが、これが日々焦りがちな自分には妙にしっくりきました。 成績や肩書より、自分のリズムで生きることを取り戻したい人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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