
東京の大問題! (マイナビ新書)
佐々木 信夫
マイナビ出版 / 2016-12-26
この本について
東京で暮らしていると、行政の話題がニュースに出ても「結局どう動いてるのか」が見えにくくて、モヤッとしたまま流してしまうことが多いと思います。待機児童やインフラ老朽化みたいな身近な問題も、議会や都庁の構造が絡むと一気に霧がかかったようになる。自分もそこが長く引っかかっていました。 この本は、その霧を少しずつ晴らしてくれるタイプの一冊でした。例えば、都が抱えている財政構造の弱点や、巨大組織としての都庁がなぜ意思決定に時間がかかるのかが、職員の階層構造や管理職試験の仕組みまで踏み込んで説明されるので、ニュースで見ていた「表の出来事」が裏側ときちんとつながる感覚があります。また、議会の権限や知事との関係が具体的に描かれていて、選挙のときに何を基準に判断すべきかが少し現実的に見えるようになりました。 都市問題を語る本というより、「東京という巨大な仕組みの中で、なぜ自分の生活に影響する課題がなかなか動かないのか」を理解するための地図に近いです。刺さるのは、行政を批判したいわけじゃなく、せめて状況だけでも正しくつかんでおきたいと思っている人だと思います。自分の足元で起きていることの輪郭をつかみたいときに、ちょうどいい距離感の本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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