
政治はケンカだ! 明石市長の12年
泉房穂、鮫島浩
講談社 / 2023-05-01
この本について
政治や行政の話って、普段の生活からは遠いようで、実は身近なモヤモヤとつながっている気がします。例えば「なんで責任の所在が曖昧なまま物事が進むんだろう」とか、「市民の声ってどこに届いてるんだろう」とか。自分もよくそこで立ち止まってしまうタイプです。 この本が面白いのは、制度の仕組みを歴史から解きほぐしてくれるところです。教育委員会の二重構造や、官僚の意識が戦前の名残を引きずっている話、都道府県が“中間管理職”として存在している理由など、普段なんとなく感じていた違和感に「そういう背景だったのか」と輪郭がつく。もやっとしていた場所に、光が当たる感覚があります。そして、政局を“多数派を得る闘い”として正面から語りつつ、それが政策実現と直結している現実にも触れていて、政治が机上の抽象論ではなく、人の生活にどう影響するかが腑に落ちます。 個人的にいちばん響いたのは、「政治は市民のもの」という一点を諦めずに語り続ける姿勢でした。誰かが変えてくれるのを待つのではなく、まず仕組みを知るところから始まるんだなと。制度や歴史を丁寧に読み解きながら、市民と政治の距離を少しだけ近づけてくれる一冊です。 政治の仕組みについて、自分の中の引っかかりを放置したままにしたくない人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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