
性格は変えられる アドラー心理学を語る
野田 俊作
この本について
人間関係で同じところをぐるぐる回ってしまうことってありますよね。家族でも職場でも、「言わなくても察してほしい」と思ってしまったり、逆に相手の行動を深読みしすぎて空回りしたり。自分でも理由がよくわからないのに、いつものパターンから抜け出せないあの感じです。 この本を読んで印象的だったのは、「性格は変わらない」のではなく、「変えないように自分で努力してしまっている」という視点でした。抜粋にもあるように、行き止まりの壁を押しつづけてしまう。今までのルールのまま頑張ろうとしてしまう。でも、本当に効くのは「合理的で実行可能な新しいルールを決めてしまう」ことなんですよね。家族でも職場でも、曖昧な雰囲気を共有し続けるより、横の関係でルールを成文化したほうがずっとラクになります。 もうひとつ救われたのは、「対等であるべき」ではなく、「対等と考えるほうが便利」という言い方でした。真理を押しつけるのではなく、試しにそう扱ってみると問題がほどけていく。自分の性格そのものも、思い込みや癖の集まりなんだと一歩引いて見られるようになります。 こんなふうに、思考のクセを変えたいけれど深刻になるのはしんどい、そんな人に静かに効いてくる本です。
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