
日記の練習
くどう れいん
講談社 / 2024-09-19
この本について
なんでも書き残したいと思うわりに、いざ日記を前にすると「こんなの書いて意味あるのかな…」と手が止まる日ってありますよね。続けられなかったページを見ると自己嫌悪になるし、書けた日は書けた日で「これでいいのか?」と不安になる。わたしもずっとそのループでした。 『日記の練習』を読んで少し楽になったのは、著者がまず“書けない自分”を否定しないことでした。できる日とできない日の波こそが自分らしさだと言い切る感じが、とても救いになるんです。さらに、日記は「覚えておきたいことを書く場所」ではなく、「自分の視線がどこに向いたかが残る場所」だと教えてくれる。鳶が低く飛んでいたとか、子どもが唐揚げを前にごねていたとか、そういう“意味のなさそうなこと”こそ日々の味になるんだと気づきます。 そしていちばん効いたのは、書くから生活がおもしろくなるという発想でした。おもしろいから書くのではなく、書いているからおもしろさが見つかる。これは実際に日記を開くとすぐ実感できます。ほんの一行でいいから、日常のゆるい揺れを拾ってみよう、と思える。 日記を続けたいのに構えてしまう人、もっと軽やかに暮らしたい人にとても刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
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