
さみしい夜にはペンを持て
古賀史健、ならの
この本について
日記を書こうとすると、やけに悪口ばかり浮かんできたり、自分を責める方向に転がっていったりして「こんな気持ち、書かない方がいいんじゃ…」と手が止まることってありませんか。僕もまったく同じで、書くことがしんどい時期ほどノートを開くのが怖くなります。 『さみしい夜にはペンを持て』は、そんなときに「無理に前向きなことを書かなくていいよ」と言ってくれる本でした。むしろ、ネガティブな気持ちが出てくるのは自然で、それを“過去形にする”だけで少し距離が生まれるという話に、肩の力が抜けました。書く行為を「頭の中の掃除」として扱う感覚も、まさに自分に足りてなかった視点で、実際にやってみると気持ちが沈んだ日ほどうまく効きます。 そして個人的にいちばん刺さったのは、「日記は出来事じゃなく“思ったこと”を書くもの」というところでした。毎日大きな変化がなくても、考えたことを書き残していくと、少しずつ “もうひとりの自分” が育っていく感じがある。誰かに読まれることを前提にしない文章って、こんなに正直でいいんだなと気づかされます。 書きたいのに書けない人。自分を言葉にするのが苦手な人。あるいは、他人といてもどこかさみしさが消えない人。そんな人には、静かに効いてくる本だと思います。
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