
図解「21世紀の哲学」がわかる本
中野 明
学研プラス / 2017-03-14
この本について
社会のルールや公平さについて考えると、「自分の実感と世の中の仕組みがどう噛み合うのか分からない」と感じることがよくあります。仕事で判断に迷う場面でも、そもそも何を基準に考えればいいのか曖昧なまま動いてしまうことが多いんですよね。僕もそうで、背景にある考え方を知らないまま議論に巻き込まれて、後からモヤモヤが残ることがよくありました。 この本が助かったのは、難しい哲学を「現実の場面でどう働くのか」という視点で読み解けたことでした。たとえばロールズの「無知のヴェール」は、会議で利害がぶつかるときに、一度自分の立場を外して考える助けになりますし、サンデルの「連帯の責務」は、仕事上のコミュニティでどこまで責任を引き受けるのかを考えるときに意外と実用的です。さらに、身体と世界の関係を捉え直すメルロ=ポンティの話は、デジタルツールを使いこなす感覚の変化まで説明してくれて、日常の小さな違和感にも言葉がつく感じがありました。 専門書というより、21世紀を生きる上で「判断の根っこ」を整えたい人向けの道具箱に近い一冊です。「世の中の議論を、自分の頭で噛み砕きたい」という人には、かなり刺さると思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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