
世界一わかりやすい「ゲーム理論」の教科書 (中経出版)
小関 尚紀
KADOKAWA
この本について
仕事で意思決定が増えてくると、「どこから考えればいいのか」「相手の出方まで考えるなんて無理だよ」と、頭がぐちゃっとする瞬間があると思います。僕自身も、戦略とか価格とか協業とか、抽象度の高い話になるほど迷子になりがちでした。 この本が助けになるのは、経営やビジネスを“ゲーム”として捉え直す視点をくれるところです。と言っても大げさな話ではなく、相手がいて、自分がいて、その間で利益のやり取りがあるなら全部ゲーム。だから、まず「どんなプレイヤーがいて、誰が先に動き、何を選べるのか」という順番から整理していく。読者が保存していたゲームツリーの部分は、まさにその迷いをほどくための道具として機能していました。 もう一つ、この本は“勝ち方の定義”を変える感覚をくれます。相手より早く、大きく成果を出すことだけが勝ちではなく、自分の体力や立ち位置に応じて、どこで踏ん張り、どこを捨てるかを決める。ヘンリースナックの価格戦略の話は、その判断がどれだけ現実的な利益につながるかを具体的に見せてくれます。熊本県のライセンスフリー戦略の話も、スルこととシナイことを決める威力を実感できるところでした。 「相手の動きを読みながら、自分の一手をちゃんと選びたい人」にとっては、肩の力を抜いたまま思考の順番を整えられる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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