
ひとつ上の思考力
安澤 武郎
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2017-03-27
この本について
仕事の場で、説明しているつもりなのに伝わらなかったり、会議がただ重く感じたり、「そもそも何が問題なんだっけ…?」と迷子になることが、僕にもよくあります。頑張っているのに前に進んでいる感覚が薄いときって、思考の“見え方”そのものが曖昧になっていることが多いんですよね。 この本が面白いのは、そこを精神論ではなく、具体的な言葉や構造で整えてくれるところです。たとえば、同じ行為でも「何をしているのか」ではなく「どんなはたらきを生んでいるのか」という視点に立つだけで、アイデアの出し方も議論の進め方もまったく変わります。また、コミュニケーションでも「論旨」と「論調」を分けて考えるだけで、自分の弱点がどこにあるのかがはっきりする。抽象度の高いテーマでも、行動レベルに落ちる説明が多いので、読んだあとに職場で試したくなる感覚があります。 さらに、組織の目標設定の話や「あるべき姿」と「現実」のギャップを見る思考は、マネジメントだけでなく、個人の仕事のつまずきを整理するのにも効きます。言葉を増やすことで世界の見え方が変わる、というのは大げさに聞こえるかもしれませんが、実際に自分の仕事の整理が一段うまくなるのを感じました。 自分の考え方を整えたいけれど、何から直せばいいか分からない人に刺さる本だと思います。
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