
「伝わらない」がなくなる 数学的に考える力をつける本
深沢真太郎
講談社 / 2017-03-28
この本について
仕事でも日常でも、話しているうちに「結局何が言いたいんだっけ」と迷子になることがあって、あとから自己嫌悪することがあります。考えはあるはずなのに、すぐ複雑なほうへ寄ってしまったり、相手に届く形に変換できなかったり。そのモヤモヤに、数学という意外なところから光を当ててくれるのがこの本でした。 といっても、数字や計算の話ではありません。読者が多く保存していた部分を見ると、刺さっているのは「どこに何があるか」「それらの関係性は」といった“構造を見る視点”なんですよね。話す前にテーマを定義するだけで伝わり方が変わるとか、スライドを接続詞でつなげて読んでみて論理の穴を探すとか、現場でそのまま使える工夫が多いのがありがたいところです。複雑を複雑のまま扱って疲れていた人ほど、この感覚が腑に落ちると思います。 結局のところ、この本がやってくれるのは「考えるときの言葉を少し組み替えるだけで、判断も説明もラクになる」という発見です。勉強し直す必要はなくて、日常のコトバを変えるだけでいい。そう言われると急にハードルが下がって、試してみようかなと思えるんですよね。 自分の考えを整理できずに困っている人、あるいは説明のたびに余計な情報を盛り込みがちな人に、静かに効いてくる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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