
私たちはどこから来て、どこへ行くのか (幻冬舎文庫)
宮台真司
幻冬舎 / 2017-04-11
この本について
最近、社会のことを考えようとすると、結局「自分にはどうしようもないし…」みたいな気持ちに落ち着いてしまうことが増えていませんか。政治や制度の話題に触れても、どこか自分の生活とつながらない感じがあって、でも放っておくとますます不安だけが溜まっていく。僕自身ずっとこの堂々巡りに悩んでいました。 宮台真司さんの『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』は、そのモヤモヤを力づくで晴らす本ではありません。ただ、「自治って何か」「参加って実際どういう態度か」「なぜ日本では貧困が“個人の問題”にされがちなのか」みたいに、普段ぼんやり感じている違和感を、社会学の言葉で“手に触れる形”にしてくれます。顔が見える範囲でのやり取りが動機を生むとか、民主主義が本来どこまでの規模で成立するのかとか、生活の延長で理解できる具体例が多いのも救いでした。読んだあと、ニュースの読み方や周りの人との距離の取り方が少し変わります。 特に、自分の暮らしと社会の仕組みをどうつなげればいいのか分からない人、匿名で漂い続けているような感覚に疲れている人には刺さると思います。社会全体を大きく語る本なのに、読み終えると「じゃあ自分はどこに参加できるかな」と現実に戻ってこられる一冊でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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