
「考える人」は本を読む (角川新書)
河野 通和
KADOKAWA / 2017-04-10
この本について
スマホを触っているだけで一日が終わってしまったり、読書を始めても数ページごとに通知を確認してしまったり。自分の集中力が落ちているだけなのか、それとも時代のせいなのか、よく分からないまま「じっくり考える時間」がどんどん細っていく感覚があります。僕自身も、読書をしたいと思いながら、気づけば浅い情報ばかり追いかけている日が増えていました。 『「考える人」は本を読む』は、そのモヤモヤに正面から向き合ってくれる一冊でした。インターネットに触れすぎると、脳が「間断なく焦点を移す」状態に慣れてしまい、深く考える習慣そのものが削られていくという指摘は、かなり身に覚えがあります。一方で、紙の本を読むという行為が、静けさに身を置き、ひとつの対象に注意をとどめるための場を取り戻してくれる、という視点は救われる気がしました。「読書は瞑想に近い」という言葉も、実際に読みふけった日の感覚と重なります。 この本のいいところは、読書を神聖視しないところで、あくまで“人間らしさを保つための装置”として淡々と位置づけている点です。忙しい日常の中でも、ページを開けば「考える自分」に戻れる。その現実的な距離感が、逆に続けやすさにつながりました。 情報に追われて息苦しさを感じている人、気づけば思考が浅くなっている気がする人には、静かに効いてくると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの77%が集中しています。
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