
カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 (ブルーバックス)
土屋健 and 田中源吾
この本について
ときどき、自分が知っている世界なんて本当に一部なんじゃないか…とぼんやり思うことがあります。仕事でも生活でも、見えている範囲だけで判断してしまって、あとから「そもそも前提が違ったな」と気づくあの感覚です。最近そのモヤモヤが強くて、視点を揺さぶってくれるものが欲しくて読んだのが、この古生物の本でした。 面白かったのは、「カンブリア爆発=生物が一気に増えた」という単純な話ではなかったところです。実際は“硬くなったから化石として残りやすくなっただけ”という説明で、僕らが当たり前のように信じている「世界の見え方」が、記録の偏りでいくらでも変わるということを突きつけられます。窓の外の景色だけで世界を語ってしまう、あの感じに近いんですよね。また、節足動物の多様な“眼”の話も刺さって、二つ眼が普通という思い込み自体が、ただの現代基準にすぎないんだなと妙に腑に落ちました。 こういう、「自分の視界って案外狭いかもしれない」という気づきが静かに積み上がっていく本です。古生物の知識が欲しいというより、物事の捉え方を少し柔らかくしたい人に向いていると思います。特に、日々の仕事で同じパターンの思考にハマりがちな人には、気分がほぐれる読書になるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
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