拝み屋怪談 来たるべき災禍 (角川ホラー文庫)

拝み屋怪談 来たるべき災禍 (角川ホラー文庫)

郷内 心瞳

累計読者数3
平均ハイライト数 3件/人
star総合評価 29/100
start序盤集中型

この本について

なんとかやり過ごしたい時ほど、ほんとうは自分が何に怯えているのか分からなくなることがあります。仕事でも人間関係でも、面倒ごとに向き合う気力が尽きて、つい「いちばん傷つかない道」を探しにいってしまう。頭では分かっていても、体がそっちへ逃げる感じです。 『拝み屋怪談 来たるべき災禍』の中で読者がよく保存していたのも、まさにその逃げ腰の気持ちに触れる部分でした。困難に向き合うとき、人はどうしても“楽なほう”に寄ってしまう。でも、物語の中で描かれるのは、むしろ「つらい道を選ばざるを得ない瞬間」に潜む静かな覚悟です。誰かに喝を入れられるわけでもなく、劇的な変化が起こるわけでもない。ただ、暗闇の中で自分が自分に向けて“そろそろ起きろ”と言うような、あの小さな感覚。読んだ後に、ああ、自分にもこういう時間あったなと思い出させられます。 怪談という枠にいながら、怖さよりも「黙って自分の背中を押される」ような読後感が残るのがこの作品の不思議なところです。日常の雑音とは違う静けさに触れることで、今抱えているものを少し俯瞰できるようになる。無理に前向きになれとは言わないけれど、逃げ続けて疲れた時に読むと、もう少しだけ踏ん張れる余白が生まれます。 自分の弱さをごまかさずに向き合いたい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

少女は天使か怪物か――!? 現役の拝み屋が語る、恐怖の実体験。
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