
フェイクニュースの見分け方(新潮新書)
烏賀陽弘道
新潮社 / 2017-06
この本について
ニュースや論評を読むたびに、「これ本当なんだろうか…」という小さな違和感が積もっていく時期ってありますよね。情報は山ほどあるのに、どれが事実で、どれが思い込みなのか判別できないまま流されてしまう感じ。僕も同じで、特に政治や社会の話題ほど、意見と事実がごちゃまぜになって見えてしまうことが多かったです。 烏賀陽さんの『フェイクニュースの見分け方』がいいのは、「慎重に疑う方法」をちゃんと道具として渡してくれるところです。例えば、世の中で語られている“影響力の大きな団体”の話も、公開情報を丁寧に追っていくと、本当に事実があるのか、ただの思い込みなのかがはっきりしてくる。著者が繰り返し示すのは、意見ではなく「証拠の提示があるかどうか」。何を書いているかだけでなく、何が書かれていないかまで見にいく視点は、ニュースとの距離感を確実に変えてくれます。 さらに、新聞・雑誌・通信社を横断検索できるデータベースの具体的な使い方や、時系列と領域を広げて眺める“ビッグピクチャー”の描き方など、実際に手を動かして検証するための方法がしっかり書かれていて、読み終わったあとに「自分でもできそう」と思えるのがありがたいところです。 情報に振り回されがちで、「結局どこまでが事実なの?」と立ち止まることが増えてきた人には、かなり刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
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