
職業政治家 小沢一郎
佐藤 章
株式会社朝日新聞出版 / 2020-09-10
この本について
仕事でも日常でも、大きな問題に向き合うときに「そもそも何から手をつければいいのか」「目の前の現実と理想が噛み合わない」といったモヤモヤを抱えることが多いと思います。やらなきゃいけないのに、規模が大きすぎて思考が止まる。自分の判断が本当に正しいのかも曖昧なまま、日々を回してしまう感じです。 この本の抜粋を読んで、読者の多くが刺さったのは、小沢一郎の「政権を取った前提で、すでに方法を考えてある」という姿勢だと思います。高レベル廃棄物の処理のように、解決策がすぐには見えず、桁違いの時間と費用がかかる領域に対しても、逃げずに「実行するしかない」と言い切る。その割り切り方は、私たちの日常にも通じていて、曖昧さの中でも判断を進めていく姿勢をどう作るかのヒントになります。 読み進めると、政治家という職業の裏側だけでなく、「巨大な課題に向き合うとき、人はどう意思決定するのか」という視点が得られます。たとえば、完璧な情報がそろっていなくても仮説ベースで準備しておくこと、誰も見たくない問題こそ長期の視点で扱う必要があることなど、日々の仕事にも転用しやすい気づきがありました。大きな話をしているのに、地続きで自分ごとにも読み替えられるところが、この本の意外な読みどころです。 巨大な課題の前で思考が止まりがちな人、自分の判断の軸を持ちきれずに揺れやすい人には、じんわり効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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