
宇宙ビジネス入門
石田真康
日経BP / 2017-08-31
この本について
仕事で「宇宙って盛り上がってるらしいけど、結局どこがチャンスなのかよくわからない」とか、「国家戦略とか企業の動きが断片でしか見えない」と感じることがあって、私もずっとモヤモヤしていました。技術ニュースを追っても全体像につながらず、ただ“遠い話”として流してしまう感覚です。 『宇宙ビジネス入門』は、そのバラバラの点を線にしてくれた一冊でした。例えば、宇宙ビジネスが6つの市場に分かれるという整理は、自分がどの領域に関心を持っているのかを掴む手がかりになりましたし、米国・中国・日本で宇宙産業の形がまったく違う理由が、政策や予算の構造を通して具体的に示されているので、ニュースの意味が急に立体的に見えてくる感覚があります。特に、日本が自律的な技術を持ちながら市場規模で苦戦している、という現実は、国内で何が課題なのかを考えるうえで避けて通れない視点でした。 宇宙技術が「何かを可能にする後押しとして働く」という考え方も印象的で、宇宙を専門にしていなくても、自分の産業や仕事とどうつながるかを考える土台になります。遠い未来の話ではなく、実際にどの企業が何を狙って動いているのかが淡々と描かれていて、逆にそれが信頼できました。 動向は気になるけれど情報が散らばって見える人に、ちょうどいい一冊だと思います。
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