
マーケティングリサーチの論理と技法
上田 拓治
日本評論社 / 2010-03
この本について
仕事で「顧客理解が大事なのは分かるのに、結局いつも勘で動いてしまう」というモヤモヤを抱えている人、多いと思います。僕も同じで、数字を見るべきだと分かっていても、いざ現場に入ると場当たり的になりがちでした。 この本を読んで救われたのは、顧客との関係づくりを“戦略”として扱う視点が、ちゃんとロジックとして語られているところです。たとえば、Amway の話が印象的で、マス・マーケティング全盛期に1対1での関係構築にこだわった結果、時代の方が追いついてきたというくだりがあります。個々の顧客を丁寧に追いかけることは、地味に見えても長期のシェア維持につながるという説明が腹落ちしました。CRM が単なる管理ツールではなく、「どう関係を積み上げていくか」の思考そのものなんだと気づかされます。 現場で使える形に落とし込めるのもよくて、自分の扱っている商品やサービスを、どの接点でどう理解すべきかを考えるときの軸が手に入ります。顧客調査を「とりあえずアンケート」ではなく、関係づくりの一部として設計する感覚が身につくので、妙な空回りが減りました。 顧客との関係構築を数字と現実の両面で捉え直したい人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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