
人生でほんとうに大切なこと がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話
稲垣 麻由美
累計読者数3
平均ハイライト数 8件/人
star総合評価 38/100
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この本について
人の話をちゃんと聴くって、口で言うほど簡単じゃないですよね。相手を安心させようとして気休めを言ってしまったり、逆にどこまで踏み込んでいいのか分からなくなったり。仕事でも日常でも、「寄り添う」ってどうすればいいんだろう…と迷う瞬間が僕にもよくあります。 この本がすごいのは、清水先生の言葉や姿勢が「寄り添うってこういうことかもしれない」と、具体的なシーンとして見えてくるところです。患者さんの言葉を丁寧に拾い返す姿勢とか、あえて沈黙に寄り添いながら一緒に窓の外を見る時間とか、相手が責めている自分自身にそっと光を当てるような問いかけとか。どれも派手ではなく、何かを変えてやろうという力みもないのに、不思議と読む側の視界まで整っていきます。 特に、相手の言葉をそのまま返すことで本人も気づけていなかった感情に輪郭が生まれていく場面は、「人が安心して話せるって、こういうプロセスなのか」と腑に落ちました。自分の関わり方に迷ったとき、清水先生の問いかけの仕方は現実的なヒントになります。 誰かの気持ちに丁寧に向き合いたいのに、その方法が分からず立ち止まってしまう人には、とても静かに効いてくる本だと思います。
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