
プロセスデザインアプローチ 誰も教えてくれない「プロジェクトマネジメント」
芝本秀徳
日経BP / 2017-11-06
この本について
プロジェクトに関わっていると、「結局いま何を判断すればいいのか」がぼやける瞬間が多くないでしょうか。計画は立ててもズレるし、想定外は止まらないし、気づけば“自分だけで何とかしよう”みたいな状態に陥ってしまう。僕もずっとそのぐるぐるを抜けられませんでした。 この本が助かったのは、プロジェクトの混乱を「根性」ではなく「構造」で扱う視点をくれたところです。たとえば、最悪の状況を明確にしてから“今すぐやること”を決める判断の仕方や、見積もりとバッファを分けて管理する考え方は、日々の不安をごまかさずに向き合うための土台になりました。さらに、計画を守るための呪いから抜けて、「計画は使うもの」という意識に変わると、逆に次の一歩が軽くなるのを実感します。曖昧なまま放置していた不確実性を“わかるところまでやる”ことで小さくしていく流れも、実務でそのまま効きました。 プロジェクトを回すうえでの人間関係も丁寧で、マネジャーが抱え込みすぎず例外を早く上に投げること、オーナー側が悪い情報を歓迎する姿勢を持つことなど、「結局うまくいく組織ってここができてるよな」と思うポイントが整理されています。 曖昧さやズレに疲れている人、そして“そもそもプロジェクトって何をコントロールすべきなのか”を落ち着いて捉え直したい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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