
日本電産 永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方
田村 賢司
日経BP / 2017-11-17
この本について
仕事で「やらなきゃと思っているのに腰が重い」とか、「気づけば同じところでつまずいている」とか、そういう小さなモヤモヤが積み重なることってありますよね。自分でも薄々わかっているのに、何をどう直せばいいのか掴めないまま時間だけが過ぎていく感じ。僕もよくそこで止まりがちです。 この本は、いわゆる成功哲学みたいな抽象論ではなく、永守重信という“現場を歩き続けた経営者”が社員に伝え続けた、ごく地に足のついた考え方が並んでいます。たとえば「嫌なことを後回しにしない」みたいな当たり前の話も、実際にどう差がつくのかを具体的な場面で示してくれるし、「明日やりますと言う人はやらない」といった厳しさも、単なる叱咤ではなく、行動の遅れがどう事業に響くのかをちゃんと説明してくれます。さらに、為替やM&A後の体制づくりまで、現実の企業でどう判断してきたのかが丁寧に書かれていて、判断の目線が一段上がる感覚があります。 個人的に刺さったのは、「部下の味方は2割でいい」とか「任せて考えさせる」という現実的なマネジメント観です。きれいごとはなく、でも人を切り捨てる冷たさでもない。迷いながらも組織を動かそうとする管理職には、こういう“腹の据わったリアル”がむしろ救いになると思います。 仕事の判断を少しでも前に進めたい人、特に「責任の重さに慣れない管理職」に静かに刺さる一冊です。
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