
ワニの町へ来たスパイ 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ (創元推理文庫)
ジャナ・デリオン、島村 浩子
累計読者数2
平均ハイライト数 1件/人
star総合評価 23/100
boltライト読書型
この本について
仕事でも日常でも、説明のつかない空気に巻き込まれて「なんで私だけこんな目に…」みたいな状況、けっこうありますよね。冷静でいたいのに、周りのカオスに振り回されていく感じ。自分の判断に自信が持てなくなる瞬間もあると思います。 このシリーズを読んでいると、そんな混乱の中でも視点をちょっとずらす余裕が戻ってきます。読者が抜き出していた“場違いなほど突拍子もない引用や歴史ネタ”はその象徴で、真面目に物事を進めようとしている主人公が、唐突に別の文脈をぶつけられることで一瞬立ち止まらされる。その「え、そこ?」というズレが、追い詰められた気持ちをゆるめてくれるんです。また、周囲の人たちの癖の強さに慣れていく主人公を見ていると、自分も意外とこの混沌に適応できるのかもしれない、という小さな安心も生まれます。 派手なアクションというより、混乱を抱えたまま前に進むための気持ちの置きどころを探している人に向いています。自分の生活の“理不尽なコメディ部分”に、少しだけ笑える余白を作りたいときにちょうどいい一冊です。
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