
抗生物質と人間-マイクロバイオームの危機 (岩波新書)
山本 太郎
岩波書店 / 2017-09
この本について
日常的に使われる薬や医療の「当たり前」が、じつはどれくらい身体に影響しているのか。そんなことをなんとなく気にしつつ、深掘りしないまま過ごしてしまうことがあります。抗生物質もそのひとつで、便利さと不安のあいだで揺れたまま、明確な判断軸を持てずにいる人は多いと思います。僕自身もそのタイプでした。 この本が面白いのは、「抗生物質は効くか効かないか」みたいな単純な議論をしないところです。生後半年の投与が肥満傾向につながるというデータや、共生細菌が免疫を支えているという話は、ふだん見えていない“身体の背景”を教えてくれます。また、結核の歴史や緑膿菌のエピソードを読むと、抗生物質が登場する前後で人間の生と死がどう変わったのかが立体的に見えてきて、今の医療がどれだけ危ういバランスの上に成り立っているのかも実感できます。薬に頼ること自体を否定するわけではなく、どの場面で何に気を付けるべきか、現実的な目線で考え直すきっかけをくれる本です。 医療を「安全だから使う」ではなく、「どう成り立っているのか理解した上で使いたい」という人にはとても刺さると思います。体調管理について悩んでいるときほど、こういう歴史と科学を行き来する読み物が、意外と自分の基準を整えてくれる気がします。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの71%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要






