
独創はひらめかない―「素人発想、玄人実行」の法則 (日本経済新聞出版)
金出武雄
日経BP / 2012-11-22
この本について
仕事で「どこから手をつければいいのかわからない」とか、「考えているつもりなのに前に進まない」とか、そういう詰まり方をすることが僕はよくあります。難しい問題ほど、全体が霧みたいに見えて、何を考えるべきなのかすら曖昧になるんですよね。 この本は、その霧を少しずつ晴らすときの“手順”を丁寧に教えてくれます。いきなり正解を探さず、まずは自分で例題を作ってみること。問題を広げすぎず、狭めすぎず、自分が扱える大きさに整えること。そして、手持ちの仮説がどこまで通用するかを試しながら、足場を組むように理解を積み上げていくこと。読者の多くが抜き出しているのは、まさにこうした「見通すための思考のつくり方」でした。 読んでいて一番刺さったのは、考える時は素人として素直に、実行するときは玄人として緻密に、という姿勢です。どちらか一方に寄り切らず、状況に合わせて切り替える。そのためには、時には自分が積み上げてきたものを捨てる勇気も必要だという指摘が、妙に現実的で腹落ちしました。 抽象論ではなく、具体的にどう手を動かし、どう問題を小さく扱い、どこで見誤りやすいかまで書いてあるので、「考える力を鍛えたいけれど、何をすればいいのか曖昧なまま」という人には特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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