
人材マネジメントの壺 テーマ2.等級: 目的を持った人が自らの意志で登りたくなる階段が等級の理想形 (壺中天)
坪谷邦生 and 荒井理江
この本について
「同じ仕事をしているのに、どれだけ頑張っても給与は変わらないらしい」。こういう話を聞くたびに、自分の仕事って何で評価されるんだろう…とふと立ち止まることがあります。会社ごとの“等級”の仕組みって、なんとなく存在は知っていても、実際どんな思想で作られているのかは見えづらいままなんですよね。 この本は、そのモヤモヤをかなり具体的にほぐしてくれました。たとえば、同じ「経理担当」でもAさんとBさんの給与がなぜ違うのか。その背景に“人を基準にするか、仕事を基準にするか”という思想があること。さらに、職務に寄せすぎれば運用が煩雑になるし、人基準に寄せれば曖昧さが生まれる。どの会社もその間で揺れ続けていて、そこに絶対の正解はないこと。こういうリアルな感触が、抜粋部分からも伝わるはずです。 読んでみて思ったのは、等級制度って結局「人をどう見たいか」という会社の意思そのものなんだということ。そして僕ら個人側に必要なのは、会社に合わせて生きることじゃなくて、自分がどんな働き方を望むのか自覚すること。その視点を取り戻せるのが、この本のいちばんの効きどころだと感じました。 会社の評価制度に振り回されがちな人。あるいは「この階段、本当に登りたいのか?」と一度立ち止まりたい人に刺さると思います。
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