
ブランド戦略論
田中洋
有斐閣 / 2017-12
この本について
ブランドに関する悩みって、結局「いい商品なのに選ばれない」とか「差別化って言われても何をどうすれば…」みたいな、どこから手をつけていいか分からないところにある気がします。僕自身、仕事でブランドを扱うたびに同じ迷いをぐるぐる回っていました。 『ブランド戦略論』を読んで刺さったのは、ブランドを“ふわっとした印象論”ではなく、顧客の認知や行動まで踏み込んで分解してくれるところです。たとえば、ブランド・エクイティをロイヤルティや認知、知覚品質などの要素にほどいて説明してくれると、自分が今どこでつまずいているのかが見えやすくなります。また、顧客・社会・企業という三つの視点からブランドを見る話や、ベネフィットを機能・情緒・想像で整理する考え方は、実際に企画を作るときの思考の“よりどころ”になりました。曖昧だったものが輪郭を持つ感じです。 さらに、プロトタイプ効果やフレーム・オブ・レファレンスのような心理的な視点が入ってくると、「どうしてあのブランドだけ反応が違うのか」という日常の違和感が言語化されます。これは本の中でも強調されすぎないのですが、個人的にはいちばん実務に効く部分でした。 ブランドを「雰囲気」ではなく「構造」で理解したい、でも学術書は苦手…そんな人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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