
教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨、ブロックチェーン (NHK出版新書)
伊藤 穰一 and アンドレー・ウール
講談社 / 2023-10-13
この本について
最近、テクノロジーまわりの話題を追うたびに「本当にこの方向でいいのか…?」と胸のどこかがざわつくことがあります。技術は便利になっていくのに、社会はどこかギスギスしているし、働き方も効率や規模ばかり求められる。自分もその流れに乗らなきゃと思いつつ、どこかで違和感が残るまま動けない。そんなモヤモヤを抱えている人は多い気がします。 『教養としてのテクノロジー』は、この“違和感の正体”をゆっくり言語化してくれる本でした。たとえば「規模こそ正義」という価値観がどこから来たのかを冷静に分解してくれたり、テクノロジーの進歩そのものよりも、社会がどんな倫理や前提でそれを受け入れるのかの方が本質的だと示してくれたり。さらに、アメとムチのようなシンプルな考え方が通用しなくなっている理由や、「いまを生きる感覚」がなぜこれからの時代に必要なのかなど、日常の行動レベルまで落とし込んで理解できる場面が多かったです。 読み終える頃には、テクノロジーを“信じるか疑うか”ではなく、“どんな前提で向き合うか”という視点に少しずつ切り替わっていました。なんでも効率化したくなる自分のクセにも気づけるので、仕事の判断が少し落ち着く感じがあります。「技術の話になると置いていかれた気がするけれど、流れに飲まれたくはない」という人には、とても静かに刺さる本だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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