
ゲンロン6 ロシア現代思想I
東浩紀、貝澤 哉、乗松 亨平、畠山 宗明、松下 隆志、アレクサンドル・ドゥーギン、アルテミー・マグーン、ベルナール・スティグレール、石田 英敬、プラープダー・ユン、黒瀬 陽平、速水 健朗、井出 明、高木 刑、大森 望、福冨 渉、辻田 真佐憲、安天、海猫沢 めろん
ゲンロン / 20171129
この本について
仕事でも日常でも、似たような情報ばかりに囲まれて、「自分は何を見落としているんだろう」と感じることがあります。知識は集めているのに、視点が広がっていないような閉塞感。ロシア現代思想にそこまで関心があるわけじゃなくても、この本の抜粋を読むと、そんなモヤモヤに反応して保存した人が多い理由がわかる気がします。 たとえば「受信と誤配」という発想。ネットでは無限に拾えるはずなのに、実際には自分と同じ系統の言葉しか受け取れていない。この指摘は、情報に触れる態度そのものを揺さぶってくれます。また、ロシアでは文学が哲学を代わりに担ったという話も、思考の入り口は専門書だけじゃないという、ちょっとした肩の力の抜け方につながる。さらに、国家や個人を超える第四の政治理論の必要性など、いまの世界を「別の軸」で見てみるきっかけにもなります。 一気に何かが変わる本ではないけれど、見慣れた景色の裏側に別の構造があることを示してくれる。それが、自分の思考の癖を外す足がかりになる。ふだん自分の視野が固まってきた気がする人には、とくに刺さると思います。
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