
成功ではなく、幸福について語ろう (幻冬舎単行本)
岸見一郎
幻冬舎 / 2018-05-23
この本について
最近、うまくいかない人間関係を前に「このまま距離を置いたほうが楽なんじゃないか」と思う場面が増えていませんか。仕事でも家庭でも、誰かと関わることでしか前に進めないと分かっているのに、傷つくくらいなら避けたくなる。その気持ちはすごくよく分かります。僕自身も、何かあるたびに未来の不安ばかり膨らんで、今に集中できなくなることがよくあります。 岸見一郎さんの『成功ではなく、幸福について語ろう』は、そんな“関わりたいのに関われない”迷いの中にいる時に、少しだけ視点をずらしてくれる本でした。たとえば「評価と価値は別物」という考え方。会社や他人からどう見られたかではなく、自分が他者にどんな小さな貢献をできているかで、自分の価値を感じていいという話は、自分を責めがちな人ほど救われると思います。また、「過去を手放す勇気」や「今日という日を今日のために生きる」という姿勢も、焦りや後悔ばかりにとらわれる時に、足場をつくってくれます。 決して“人ともっと関われ”と押しつけてくる本ではなく、今の自分の現実から出発していい、と静かに背中を押してくれる本です。関係に踏み出す勇気がない時や、自分の価値が分からなくなっている時にとくに沁みます。 こんな人に刺さる本です。 「人と関わりたい気持ちと、距離を置きたい気持ちのあいだで揺れている人」。
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