
大人になってからの人間関係 信頼を深めるための3ステップ
キーラ・アサトリアン and 日野栄仁
この本について
人と話していて、「この人のことを知っているつもりで、実は自分の都合で解釈していただけかもしれない」とモヤッとすることがありませんか。相手の気持ちを当てにいっては外れ、会話が浅いまま終わり、気づいたら距離ができている。大人になってからの人間関係って、気配りは増えるのに“本当にわかり合う時間”はどんどん減っていく感じがします。 この本は、その行き詰まりに対して派手な処方箋を出すわけではなく、「理解すること」と「親身になること」という、ごく当たり前だけど忘れがちな2つに丁寧に戻してくれます。たとえば、相手を自分の物語の脇役にしてしまうクセに気づけたり、表面の欲求ではなく“本当に必要としているもの”に一緒に近づく会話の仕方が見えてきたりします。深い話をしろと言われると構えますが、感情を伝える言葉を少し増やすだけで関係が変わることもある、と書かれているのが現実的で救われます。 特に刺さったのは、「会う人すべてと親密にならなくていい。1人か2人と距離が縮まれば孤独はやわらぐ」という一文。大人になると“ちゃんと人とつながらなきゃ”と焦りがちですが、その力みをそっと外してくれます。 人と距離が縮まらない理由を、自分の性格のせいにしがちな人に静かに効く本です。
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