
授業づくりの教科書 国語科授業の教科書
野口 芳宏
さくら社 / 20121005
この本について
授業をつくるとき、「何を教えればいいんだっけ…?」と曖昧なまま流れだけ整えてしまうこと、ありませんか。子どもの反応が読めなかったり、発問がただの“確認作業”で終わったりして、授業後に自分でもモヤモヤが残る。僕もずっと同じ悩みを抱えていました。 この本が効くのは、その曖昧さを放置しない姿勢を徹底的に求めてくるところです。たとえば「理想状態をどれだけ具体的に描けているか」で、授業の質はほぼ決まるという話。ここが見えていないと、子どもの誤りにも気づけないし、何を指導すべきかも定まらない。言われてみれば当たり前なのに、実際の授業では意外なくらい抜け落ちやすい部分です。さらに「一文を短くする」「発問は診察である」など、日常の授業にそのまま持ち込める視点が多く、読みながら自分の授業の癖が次々と照らし出される感覚がありました。 なかでも僕に刺さったのは、“教師は持ち前の力だけでその日を乗り切れてしまう危険な職業”という一節です。子どもの三つの不備や不足を「当然の現実」として受け止めつつ、何を直し、どこでつまずくかを具体的に掴んでいく。その地道な作業こそが授業の土台になるのだと実感します。 国語の授業づくりに「どこから直せばいいのか分からない」と感じている人ほど、現場の視界が一段クリアになる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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