
通常学級の「特別」ではない支援教育-校内外支援体制・ユニバーサルデザイン・合理的配慮-
佐藤愼二
東洋館出版社 / 2022-03
この本について
クラスで「気になる子」が増えてきて、毎日小さなトラブルに振り回されてしまう。対応が後手に回ってしまって、もっと早く気づけたら良かったのに…と帰り道に落ち込むこと、ありますよね。僕もずっと同じでした。「特別支援」という言葉のハードルが高くて、どこからが専門領域なのか分からないままモヤモヤしていたタイプです。 この本が助けになるのは、派手な解決策ではなく、目の前の子どもの行動の「水面下」にある要因をどう見つけ、どう寄り添うかを、学校のリアルに沿って丁寧に示してくれるところです。たとえば、問題が起きてから動くより、事前に“気づく”ほうが圧倒的に負担が少ないこと。着席できている場面ややさしさが出ている場面など、うまくいっている条件を拾い上げて、支援を絞り込む視点。さらに、担任の気づきだけでは抱えきれない時に、校内外の支援につなげることも「当たり前にしていい」と言ってくれる安心感。こういう現実的な一歩が、この本にはたくさんあります。 結局のところ、「助けてほしい」と言える空気をつくることがインクルーシブの核心で、その土台があると子どもも大人も少し楽になります。特別と通常を線引きせず、連続線上で考えるという視点は、僕自身の肩の力も抜いてくれました。 教師としての迷いを抱えたまま、それでも子どもたちの毎日をなんとかしたいと思っている人に、静かに刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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