
シン・ロジカルシンキング
望月安迪
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2024-07-19
この本について
会議で何も言えずに終わったあと、妙な後悔だけが残ることってありませんか。頭の中では考えているつもりなのに、いざ言葉にしようとすると整理できていない。AIもあるし情報も多いのに、前より思考が鈍っている気さえする。僕もずっとそのモヤモヤを抱えていて、「結局、どこから考え始めればいいのか」がわからなかったタイプです。 『シン・ロジカルシンキング』が面白いのは、従来のロジカル思考の「型」を押し付けるのではなく、「どうやって問いを立て、どうやって意味を広げ、どうやって結論に引き上げるか」という“思考の流れ”を現実的な感覚で扱っているところです。いきなり完璧な答えを出すのではなく、まずは問いを「有限化」して仮に置いてみる。その上で、演繹でストーリーを少しずつ伸ばし、最後に検証する。このプロセスは、曖昧さや不安に耐えられず固まってしまう僕にとって、かなり助け舟になりました。 また、同質化しやすい時代に「差異をどうつくるか」という視点が挟まれているのもありがたいです。AIで誰でも同じようなアウトプットが作れるからこそ、前提に自分の主観を織り込むことが差になる。安全に黙って過ごすより、小さくても自分なりの仮説を出していくほうが未来のリスクは減る、という指摘は胸に残りました。 仕事で考えがまとまらない人、AI時代の“思考の筋力”に不安を感じている人には、とくに刺さると思います。
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