
日本史で学ぶ経済学
横山 和輝
東洋経済新報社 / 2018-09-21
この本について
仕事でも日常でも、「相手の行動ってなんで思った通りに動かないんだろう」とか、「ルールって結局どう機能してるのかよく分からない」とモヤモヤすることが多いんですが、そんな疑問に少し風が通る感じがしたのが『日本史で学ぶ経済学』でした。歴史の話をしているようでいて、読みながら何度も自分の職場の光景が浮かんできました。 たとえば、情報が偏っていると管理がうまくいかないとか、曖昧な約束のままだと相手が日和見に走るとか、現代の組織でも普通に起きていることが、荘園制や律令制度の仕組みから説明されていきます。働き方改革の事例では、KPIの置き方ひとつで人の動きが変わる現実に、ちょっと痛い気持ちにもなりました。どれも「抽象論じゃなく、こういう時にこうズレる」という具体性があって、自分ごととして考えやすいです。 また、貨幣の一般的受容性や決済完了性の話、中国銭や内部貨幣の扱いなどを読んでいると、暗号通貨や今の決済システムの議論がいきなり身近になります。新しい技術だけを追うんじゃなく、「そもそも何が価値を支えてきたのか」を押さえる視点が自然と身につく感じです。 歴史が好きな人よりも、「組織の動きやお金の仕組みに腹落ちしないところがある人」に刺さる本だと思います。自分と同じように、現場での違和感を整理したい人にはかなり使える一冊でした。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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