
地域が稼ぐ観光 (Business Books)
大羽昭仁
この本について
観光の仕事にかかわっていると、「PRしてるのに人は来ない」「来てもお金が落ちない」「そもそも何を強みにすればいいのか分からない」みたいな、説明しづらいモヤモヤにぶつかることが多いと思います。自分も似たところでよく止まっていました。数字は動いているのに、地域が豊かになっている実感がない、あの感じです。 『地域が稼ぐ観光』は、そのモヤモヤを“気合い”や“根性論”ではなく、生活者の視点と事業の発想でほぐしてくれる本でした。特に刺さったのは、まず「誰に来てほしいのか」を絞らないと、どれだけ露出を増やしても価格競争に落ちるだけ、という指摘。これは自分の現場感とも重なりました。また、地域資源と生活者のモチベーションの掛け合わせから体験をつくるプロセスが具体的で、どこを変えると“選ばれる理由”が生まれるのかが見えてきます。さらに、調査結果の扱い方がかなり現実的で、きれいごとに流されず成功確率を上げるための材料としてどう使うかが書かれていて、ここも仕事に落とし込みやすかったです。 華やかに聞こえる観光の裏側で「稼ぐ仕組み」をどう組み直すかに悩んでいる人には、特にしっくり来ると思います。地域を良くしたい気持ちはあるのに、どこから手をつければいいかわからない…そんな時の指針としてちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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