
はじめてのアメリカ音楽史 (ちくま新書)
里中哲彦 and ジェームス・M・バーダマン
筑摩書房 / 20181205
この本について
音楽が好きでも、「アメリカ音楽って結局どこから来たのか」「ジャンルのつながりがよく分からない」と感じることってありませんか。私も同じで、ブルーズやソウルは好きなのに、その土台にある歴史を聞かれると曖昧なままごまかしていました。 この本は、そんなモヤモヤに地図を描いてくれるような一冊でした。例えば、アメリカ音楽の大半が南部で生まれ、多民族性の混ざり合いの中でも“黒人の関与がほぼ必ずある”という視点は、自分の聴き方をガラッと変えてくれました。また、先住民が“音を道具として使っていた”という話や、ヨーロッパ系移民が“祈りと娯楽”のために歌っていた背景を知ると、同じ「音楽」と呼んでいても成り立ちがまったく違うことが見えてきます。さらに、黒人教会がソウルやリズム&ブルーズの揺りかごだったり、ミンストレル・ショーがアメリカ音楽を形づくった大きな要素だったりと、普段は語られにくい部分まで丁寧につながっていきます。 “曲の表面だけ追ってきたけど、背景まで知るともっと面白いんじゃないか”と感じている人に刺さると思います。私自身、好きだった曲に別の深さが生まれたような、不思議な読後感でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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