
吉田松陰『孫子評註』を読む 日本「兵学研究」の集大成 (PHP新書)
森田 吉彦
PHP研究所 / 2018-12-14
この本について
仕事でも日常でも、判断がぶれたり、他人の評価に引きずられたりして、「結局、自分は何を基準に動けばいいのか」が分からなくなるときがあります。特に情報が多い場面ほど、拙速に決めたくなる一方で、慎重すぎて動けなくなることもあって、僕自身いつもそこで迷います。 この本を読んで印象に残ったのは、松陰が『孫子』を“正しく読むための態度”そのものを示してくれるところです。世間の評価をうのみにせず、原典探しに固執せず、まずは自分の頭で「何が本質か」を掴もうとする姿勢。これは仕事の判断にもそのまま効いてきます。また、戦う前にどれだけ“内側の計算”を済ませておくかという視点は、プロジェクトの立ち上げや人の配置を考えるときの感覚に近く、急いで動くほど見落としが生まれる理由が腑に落ちました。さらに、詭道の解釈にある「偽りではなく、定めに縛られない」という考え方は、状況が変わる環境でどう柔軟に動くかを考えるヒントになります。 古典なのに現実の判断に直結する感覚があるので、思考の基準をもう一段深くしたい人には特に刺さると思います。僕にとっては、「どう読むか」がそのまま「どう生きるか」につながるような一冊でした。
読書インサイト
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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