
独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで (文春新書)
楊 海英
文藝春秋 / 2019-02-20
この本について
中国のニュースを見るたびに、「この国は何を目指して動いているんだろう」と頭の奥がざわつくことがあります。表向きの説明だけでは腑に落ちず、でも専門家ほど詳しいわけでもない。そのまま放置してきたモヤモヤを、この本は少しずつ言葉にしてくれました。 読んで強く感じたのは、今の中国を理解するには、現在の政策や発言だけを見るのでは足りないということです。例えば、太平洋を米中で分け合うような発想がどこから生まれるのか。あるいは、どんな組織にも共産党支部が入り込み、個人の档案が一生つきまとう仕組みがなぜ成り立つのか。こうした“外からは見えにくい前提”が、歴史の積み重ねとして一本の線でつながっていく感覚があります。ここが、この本が刺さっている理由なんだと思います。 もう一つ印象に残ったのは、毛沢東から習近平までの指導者の違いではなく、“変わらない部分”がどこにあるのかが見えてくる点です。民族政策や軍の位置づけ、入試や就職さえ政治の影響から逃れられない現実など、読めば読むほど「制度が人をどう形作るか」が具体的に想像できるようになる。これが、ニュースへの見方を静かに変えてくれます。 中国を賛美したい人にも、批判したい人にも向かないかもしれません。ただ、「今起きていることの根っこを知っておきたい」と感じる人には、確実に応えてくれる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




