
超AI入門 ディープラーニングはどこまで進化するのか
松尾 豊、NHK「人間ってナンだ?超AI入門」制作班
NHK出版 / 2019-02-27
この本について
AIについて考えるとき、なんとなく「そのうち人間を超えるのでは…」みたいな漠然とした不安が出てきませんか。仕事でも創作でも、AIに任せる範囲が広がるほど、自分の価値ってどこにあるんだろうと立ち止まる瞬間があると思います。僕もその一人で、この本を読んでようやく少し落ち着いたところがあります。 というのも、本書は技術の説明だけではなく、「人間らしさの源泉はどこか」という話に丁寧に踏み込んでいるからです。例えば、感情や本能は何百万年もかけて進化してきた“生存の仕組み”で、AIはそもそもこれを持ち得ないという指摘。創造性の核心にある“評価する力”も、人間だけが持つ目的関数に根ざしているという話。さらに、人間の知能は「感じる」と「考える」の二層構造でできているという視点も、日常の判断の雑さすら肯定してくれるようでした。 読んでいて感じたのは、「AIと競うのではなく、人間のままどう拡張するか」を考える本なんだということです。AIが得意な領域を手放しても、自分の存在が薄くなるわけではない。むしろ、人間同士の関係や感情の細やかさにこそ価値が宿る、というのがこの本の立場です。 技術への不安と、自分の役割へのモヤモヤが同時にある人に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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