
別冊NHK100分de名著 読書の学校 あさのあつこ 特別授業『マクベス』
あさの あつこ
NHK出版 / 2019-02-25
この本について
仕事でも人間関係でも、「自分より圧倒的にすごい人」を前にしたとき、どうしていいかわからなくなることってありますよね。比べるつもりはなくても勝手に苦しくなったり、足掻く気力すら湧かなかったり。そんなときに、この本の言葉がかなり沁みます。読んだ人が保存していた抜粋を見ても、“足掻くことそのものに意味がある”という視点に救われているように感じました。 あさのあつこさんの『マクベス』特別授業は、古典の読み解きというより、「圧倒的な存在の前に立った人間がどう変わるのか」を丁寧に考える一冊です。足掻くことで心に力がつくという話や、自分で思考するしんどさを引き受けることで根が生えるという話は、日常の小さな場面にすぐ持ち帰れる実感があります。何者かになろうと焦るより、「なぜそうなりたいと思うのか」を問い直す視点も、比べ疲れしているときに効いてきます。 古典を読む意味を、「変化した自分を映す鏡として使えるから」と語っているところも印象的で、読書が自己改善ではなく、時間をかけて自分を知る行為なんだと思わせてくれます。若い頃の読書体験が、後の再読でどう響くのか──この目線は、読書量に関係なく誰にでも開かれています。 自分の弱さも足掻きも抱えたまま進んでいる人に、とても静かに刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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