
新訳 マクベス (角川文庫)
シェイクスピア, 河合 祥一郎, and 金子 國義
KADOKAWA / 2009
この本について
仕事でも人間関係でも、自分の中の思惑と表向きの態度がズレていく時ってありますよね。言わなくてもいい本心が漏れそうで怖かったり、逆に“こう見せておけば大丈夫だろう”と自分でも薄々分かっている芝居を続けていたり。そんな時に『マクベス』の「偽りの心が知ることを、偽りの顔で隠さねばならぬ」という一行に足が止まるのは、たぶん自分の中の緊張を見透かされた感じがするからだと思います。 この本が効くのは、登場人物の多さや国家の話よりも、“人がどんな予言や期待に振り回されるのか”が驚くほど具体的に描かれているところです。例えば、言葉が行動の熱を冷ますという指摘は、考えすぎて動けなくなる現代の私たちにそのまま重なるし、「女から生まれた者に倒されない」という一見都合のいい言葉が、解釈一つで足元をすくわれる感じも、他人の評価や占いめいた予兆に頼ってしまう時の危うさと似ています。バーナムの森のくだりも、ありえない前提を信じてしまうと視野がどれだけ狭くなるかを実感させてくれます。 特に、自分の判断を外側の“予言”や“期待”に預けがちな人には刺さると思います。物語として読むだけでもいいのですが、自分の中の不安や野心との付き合い方を少し距離を置いて眺められるようになる、そんな現実的な効き方をしてくれる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




