
直観の経営 「共感の哲学」で読み解く動態経営論
野中 郁次郎 and 山口 一郎
KADOKAWA / 2019-03-28
この本について
仕事で判断がぶれたり、人との関わりで「なんで自分はこう感じるんだろう」とモヤモヤすること、けっこうありますよね。理屈では説明しづらいのに、身体が先に動いたり、相手の意図をなんとなく察してしまったり。ああいう“言葉になる前の感覚”をどう扱えばいいのか、ずっと悩んでいました。 この本は、その曖昧さをごまかさずに、むしろ出発点として扱ってくれます。たとえば、無意識のうちに働いている受動的志向性が、日々の判断や意味づけの土台になっていること。さらに、その感覚は自分だけのものではなく、相手とのあいだで自然に共有されている“相互主観”として立ち上がってくること。そして、そこから新しい価値や判断がどう生まれるのかを、哲学と神経科学のあいだを行き来しながら丁寧にほどいていきます。読むと、普段の対話や意思決定の「なぜそう感じたのか」という裏側が、少しだけ見えるようになるんです。 派手な処方箋がある本ではありませんが、ふとした違和感や判断の揺れを大事にしながら、仕事の現場での選択をもう一段ていねいにしたい人には刺さると思います。自分の感覚と他者の感覚がどこでつながっているのか。その曖昧な境界を知りたいときに、そっと手元に置いておきたい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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