
マンガでやさしくわかる中期経営計画の立て方・使い方
井口嘉則 and 柾朱鷺
日本能率協会マネジメントセンター / 2019-04-10
この本について
中期経営計画って、実務で触れるほど「どこから手をつければいいのか」「結局、数字合わせになってしまう」といったモヤモヤが出てきますよね。僕もそうで、特にビジョンの話になると一気に抽象度が上がって、現場の温度とズレてしまう感覚がありました。 この本が助かったのは、まず“10年後の姿を想像すること”をちゃんと仕事のプロセスとして扱ってくれるところです。予測じゃなくて、望む姿を描く。そのうえで、そこから逆算して3年の計画に落とす発想が、単なる「積み上げ型」の目標づくりとまったく違う手応えをくれます。また、改革と変革、改善の違いを具体例で示してくれるので、自分の会社がどの段階にいるのかが見えやすく、身の丈に合った計画の粒度が判断しやすくなりました。さらに、組織や人事の見直しまで含めて“事業だけいじっても組織は動かない”という現実に向き合わせてくれるのもありがたいポイントでした。 とはいえ、魔法の杖ではありません。ただ、未来像を言葉にできず計画が毎年「前年踏襲」になってしまう人には、視点の土台を作ってくれる一冊だと思います。特に、部署をまとめる立場だけれど経営の議論にまだ自信がない、という人に刺さります。
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