
数字の翻訳――スタンフォード経営大学院教授の「感情が動く数字」の作り方
チップ・ヒース、カーラ・スター
この本について
仕事で数字を扱う場面って多いのに、「結局この数字って何を意味してるんだっけ…」と自分でもしっくりこないこと、よくあります。正しいはずのデータを持っていても、人に伝える段階で急に弱くなる感じがして、モヤモヤだけが残る。数字そのものより、数字をどう受け取るかのほうがやっかいなんですよね。 この本は、そのモヤモヤをほどくための“翻訳”の考え方がまとまっています。たとえば、40%と言われてもピンとこないのに、「5人に2人」と置き換えるだけで急にリアルになる話や、1未満の小数を「500人のうち1人」といった形に変えれば一気に理解が進むという感覚。こちらの脳がどう数字を処理しているかを踏まえて、伝わる形に直していくプロセスが丁寧に紹介されています。 個人的に刺さったのは、数字を減らす勇気を持つこと。正確さを追うほど伝わらなくなる場面もあるし、整数に丸めたほうが記憶にも残るという指摘は、自分のプレゼンの癖をけっこうえぐられました。相手の慣れた形式に合わせるだけで、同じ内容でも理解度がまったく変わるというのも、日常の会議で何度も実感していることです。 数字を扱う仕事をしているのに、「説明が伝わらない」と感じている人にこそ静かに効く一冊だと思います。数字を強くするというより、数字で迷わなくなる感覚に近いです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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