
ひとの気持ちが聴こえたら 私のアスペルガー治療記
ジョン エルダー ロビソン、高橋 知子
早川書房 / 2019-04-25
この本について
最近、人と関わるたびに「相手の感情に振り回されている気がする」とか、「自分の感じ方って普通と違うのかもしれない」とモヤモヤすることが増えていませんか。相手の不安を敏感に拾いすぎて疲れたり、逆に何も感じない自分を責めたり。どちらにしても、正解が見えないまま日常だけが進んでいく感じがあります。 この本は、そんな“自分の感情の扱い方”に戸惑っている人に静かに効いてきます。著者はアスペルガーとして長年生きてきた人で、治療によって感情が「聴こえる」ようになったことで、むしろしんどさが増していく場面も丁寧に描かれています。守ってくれていたはずの鈍さを失う怖さや、人の不安ばかりを拾ってしまうしんどさ、環境との力学が変わっていく戸惑い。読んでいると、自分の“感じ方のクセ”に少しだけ言葉が与えられる感覚があります。 もう一つ、この本が quietly 効くのは、「違い=弱点」ではなく、「違いがあるからこそ生まれる視点」への目線が整っていくところです。過度なポジティブさではなく、実際の生活や人間関係の中でどう折り合っていったのかが書かれているので、自分の身の回りを思い浮かべながら読めます。 特に、「人の気持ちに敏感すぎてしんどい人」や「自分だけ世界の感じ方が違う気がしてきた人」に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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