
新・魔法のコンパス (角川文庫)
西野 亮廣
KADOKAWA / 2019-05-24
この本について
最近、「頑張ってないわけじゃないのに、なぜか前に進んでる感じがしない」とか、「向かい風が来ると、ただの不運に思えてしまう」といった声をよく聞きます。自分も同じで、どう歩けばいいのか分からないまま、惰性で今いる場所に留まってしまう感覚にハマることがあります。 『新・魔法のコンパス』は、そのモヤモヤに対して“強い言葉”で背中を押す本ではなく、「視点をズラすと、同じ景色がこう見えるよ」という提案をしてくれる本でした。特に刺さるのは、風の捉え方の話。追い風を願うのではなく、向かい風が吹いているなら帆の角度を変えればいい、というあの一節。状況を変えられない時でも、自分の立ち方は変えられる、という感覚を思い出させてくれます。 もう一つは、「価値」の見方が変わるところ。汗をかいた量ではなく、相手にどう効いたかで価値は決まる、という例え話が妙にリアルで、ドローンの話も含めて“自分が何に時間を使けばいいか”を考えるきっかけになりました。そして、1つの分野で1万時間やり切ったら、まったく違う分野に飛び込むことで希少性が上がるという考え方も、今日の変化の速さを思うと現実的な逃げ道になる気がします。 今の場所に違和感があるけれど、劇的な変化を狙うほどの余力はない。そんな「でも一歩だけ前に進みたい人」に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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