
教えすぎない教え
岡田龍生
竹書房 / 2019-07-05
この本について
人に教える立場にいると、「ここで言えば一瞬で済むのに」と思いながらも、相手が自分で気づくまで待てないことがあります。仕事でも後輩指導でも、つい先回りして説明してしまって、結果的に相手の動きが固まっていく感じがしてモヤモヤするんですよね。 この本は、そんな“教えすぎるクセ”を抱えている人にとって、ちょっと肩の力が抜ける一冊でした。印象的なのは、著者自身が行きすぎた指導で処分を受け、そこで初めて「待つこと」の重さと意味に向き合った経験を正直に語っているところです。だからきれいごとではなく、現場の苦労ごと含めて話が入ってくる。捕りやすいゴロを丁寧に繰り返す、ノックそのものの質を徹底して上げる、といった“地味だけど効く”話も多くて、指導というより環境づくりの話に近い感覚があります。 読んでいて、自分も「気づかせるために何か特別なことをしなきゃ」と思い込んでいたけれど、実際は、相手が気づける状況を整えて、余計な口出しを減らすだけで良い場面も多いんだなと気づかされました。とくに、相手の成長を急かしてしまう自分に心当たりがある人には、じわっと効く内容だと思います。 こんな人に刺さると思います。自分も迷いながら誰かを支えている、そんな感覚を抱えている人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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